中国の大手ネットワーク関連機器メーカーである華為3Com技術(ファーウェイスリーコムテクノロジー)は、日本市場での事業拡大のため、日本専用製品を発売することを明らかにした。6月にルータを市場に投入し、その後スイッチやファイアウォールなどでも日本の顧客ニーズに合った製品を発売していく計画。

 ファーウェイスリーコムテクノロジーは、2003年11月に日本法人を設立。04年に販売チャネルの開拓などビジネス基盤の整備に乗り出した。さらに今年から日本市場でのビジネスを本格化。中国をはじめワールドワイドで発売しているルータやスイッチなどを、日本でも販売開始している。

 日本のネットワーク関連機器市場について、ファーウェイスリーコムの王 (ワン・チン)・国際市場部シニアディレクターは、「参入企業が多く、競争が激しい」と認識していることに加え、「日本は、ワールドワイドのなかでもネットワーク関連機器の普及が進んでいる。日本市場でのビジネスを拡大するためには、顧客企業の声を吸い上げ、そのニーズに合わせた製品を提供することが最適だと判断した」と、日本市場向け専用製品の発売に踏み切る理由を語る。

 同社では、日本のネットワーク関連機器市場で3年後にシェア10%の獲得を目標に掲げている。市場に特化した製品を武器にシェア拡大を加速する方針だ。

 まずは販売パートナーが扱いやすいルータを市場に投入することで新規顧客を開拓する。具体的な製品機能については明らかにしていないものの、「ファイアウォールなどセキュリティ製品との互換性を強化した製品に仕上げた」(王シニアディレクター)という。

 今年末までに、ハイエンドやミドルエンドのスイッチを発売するほか、日本で発売していないファイアウォールなどのセキュリティ製品についても日本市場に特化した開発を進める。製品ラインアップを増やすことで、IPネットワーク分野の“ビジネスソリューション”を提案し、大型案件を獲得していく。

 同社では、ネットワーク関連機器でネットワーク管理の自動化を実現する「セルフ・アダプティング・ネットワーク」を打ち出している。リング状につないだ複数のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして動作可能な独自の技術「IRF」を同社のスイッチやルータに採用しており、スイッチのうち1台に障害が発生しても、う回して通信路を確保できる。

 また、端末の増加に合わせて簡単にポート数を増やせるほか、LANの耐障害性向上も図ることができ、「社内の業務効率化につながるトータルソリューションを提供できる」(王シニアディレクター)と、日本市場での事業拡大に自信をみせている。