インターネット回線事業者のアッカ・ネットワークス(坂田好男社長)は、法人向けビジネスを強化する。昨年度(2004年12月期)の売上高に占める法人向けビジネスは12%だが、これを3年後をめどに50%に引き上げる計画だ。中小企業を中心にブロードバンド利用を促すともに、ITベンダーとのアライアンスを進めることでインターネット回線だけでなくハードやソフトと組み合わせたソリューション開発も進める。

 アッカ・ネットワークスの昨年度の法人向けビジネスの割合は、売上高約386億円のうち12%程度。コンシューマ向けにADSLサービスを提供する事業が大半を占めている。

 湯英彦副社長は、「コンシューマ向けのADSLサービス市場は伸びてはいるが、伸び率は鈍化しており、市場は成熟しつつある。一方、法人向け市場はビジネスチャンスが多い」と現状を説明。法人向けビジネスを強化し、3年後をめどにコンシューマ向けと法人向けビジネスの売り上げ比率を半々にする計画だ。

 アッカが、法人向けビジネス拡充のために強化ポイントに挙げているのが、「他社とのアライアンス」(湯副社長)である。

 大企業だけでなく、中小企業の企業ネットワークのブロードバンド化を進めるため、中小企業に強いシステムインテグレータ(SI)やネットワークインテグレータ(NI)との協業を進めていく。

 ハードメーカーとのアライアンスにも力を入れていく。インターネットにつながる監視カメラや産業用ロボットなどを開発するメーカーとの協業を強化する方針だ。

 湯副社長は、「監視カメラを使ったセキュリティシステムなど、ネットワーク対応のハード機器を活用したシステムが今後は急増する。その際、回線サービスだけでなくハードと組み合わせた形で提供する方がユーザーはメリットがある」とその理由を説明する。アッカの回線サービスとハードなどを組み合わせたパッケージ製品の提供も検討していく考えだ。パッケージとしては、昨年にパイオニアやデジタルアーツ、ロジクールなど6社でeラーニングシステムを共同開発しており、すでに実証実験も開始。年内の商用化を目指している。

 法人向けビジネスの強化を目的として、昨年11月には戦略事業開発本部を約10人体制で組織しており、同本部を中心にアライアンスの推進や法人営業を強化していく。