日本ビジネスコンピューター(JBCC、石黒和義社長)は、IT分野以外のビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を本格的に立ち上げる。これまではサーバーの遠隔監視やヘルプデスクなどIT関連のアウトソーシングが中心だったが、今年度(2006年3月期)中をめどに財務や総務、受発注などIT以外の業務受託を始める。アウトソーシング事業をIT分野以外にも拡大することで安定した収益体制を強化する。

 非IT分野のBPOでは、JBCCグループで、財務や総務、受発注などの業務を担当するシェアードサービス会社ジェイ・ビー・エス・エス(JBSS、根岸英典社長)を活用する。JBSSの昨年度(05年3月期)売上高の大半はJBCCグループ向けが占めていたが、今年度中をめどに立ち上げるBPO事業を通じてJBCCグループ以外への売り上げ比率を増やす。請求書など帳票類の発行や、JBCCグループのコールセンター設備などを活用した顧客企業の製品説明などを想定している。

 JBCCのハードウェア保守などを除くサービス事業の今年度の売上高は、前年度比35%増の46億円と大幅伸長の計画を立てており、サーバーの遠隔監視やヘルプデスク、セキュリティマネジメントなどIT関連のアウトソーシングを中心に伸ばす。これに加えて、JBSSによる非IT分野のBPO事業を立ち上げることで「サービス事業全体の拡大」(JBCCの藤井実・取締役常務執行役員サービス事業部事業部長)を狙う。

 JBCCグループの場合、経営指標を月次で見ると各四半期末に利益が偏る傾向があり、ITアウトソーシングやBPOを拡大することで利益の平準化を進め、経営の安定化に努める。昨年度は経常利益ベースで12か月のうち8か月が黒字だったが、アウトソーシングを中心とするサービス事業を拡充することで黒字月をさらに増やす。JBSSは、JBCCのスタッフ支援部門が独立した会社で、財務や総務、受発注などの業務に精通したスタッフを中心に構成している。