ASP(アプリケーションの期間貸し)形式のCRM(顧客情報管理)サービスを提供するセールスフォース・ドットコム(宇陀栄次社長)は、パートナー開拓を推進する。提携により販売パートナーを増やしていくことに加え、技術面を含めたアライアンスも積極的に行っていく方針だ。

 これまで獲得してきたパートナーは、ディストリビュータなど販売面でのアライアンスが中心。宇陀社長は、「対象ユーザーを増やすには、幅広くパートナーを開拓しなければならない」として、「パートナーがもつシステムやサービスのノウハウと当社のASP型CRMを組み合わせてソリューションとして提供していく」と話す。

 KDDIとの業務提携を、ソリューションとして提供していく第1弾と位置付け、KDDIの携帯電話サービス「au」を使ってセールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションが利用できるようにした。「業務効率の付加価値サービスを持たせることで、法人向け携帯電話の用途拡大を促す」ことが狙いだ。

 ほかにも金融機関が取引先の中小企業を対象に経営コンサルティングの1つとしてASP型CRMを提案するためのアライアンスを近く実現する見込みだ。MFP(デジタル複合機)メーカーとの提携も進めているという。サポートについては、「各パートナーに合った情報を提供するポータルサイトを近く新設する」考え。

 2005年度(06年1月期)第1四半期の売上高は、具体的には明らかにしていないものの、「前年同期の3倍に成長した」としており、「ASPサービス市場は近い将来、現状の100倍程度の規模に膨れあがる可能性が高い。市場拡大に比例し、当社の売り上げも伸びていく」と自信をみせる。