米BMCソフトウェアは02年11月、米ペレグリンシステムズから「レメディ」を買収。日本向けにローカライズした運用管理ソフトとしては04年2月、ITSM6.0の旧バージョンとなる「同v5.6」を出している。

 ITSM6.0は、旧バージョンと違い、IT資産情報や障害情報など、保守・運用に関わる情報を保存する業界唯一の構成管理データベース「BMCアトリウムCMDB」を同梱している。IT資産情報や障害情報、各種アプリケーションの稼動内容をリアルタイムに分析することで、障害発生時の影響範囲や復旧の優先順位を正確に把握できるのが特徴。

 ウェリントン社長は、「他社製のCMDBは、IT資産データを保存しているだけ。だが、BMCアトリウムCMDBは、IT資産同士のリレーションシップ(関連性)も保存できる。また、大規模なCMDBの保存やデータ統合の負荷を軽減できる」と、ITSM 6.0にCMDBが同梱されたことで、他社製の運用管理ソフトと差別化できるという。

 ITSM6.0は、メインフレームとオープンシステムが混在するシステム環境などにおいて、情報システム担当者のヘルプデスクのワークフロー管理を効率化できる。このため、ITシステムが混在化する環境に悩む企業向けに、コンサルティングをしながら導入を支援できるパートナーを開拓する。すでに、一部のコンサルタント企業やリセラーとパートナー契約に関する交渉を進めているが、「ITIL準拠の重要性が高まっているので、ITSM6.0は国内でも成長の可能性を秘めている。今後、さまざまな属性のベンダーと協議していく」(ウェリントン社長)という。

 米BMCソフトウェアの世界的な売上高は、昨年度約15億ドル。国内の業績は公表していないが、ITSM6.0が成長を牽引して昨年度に比べ2倍の売上高が見込めるという。さらに、同社は今年度中にも日本の「個人情報保護法」に関連した運用管理ソフトをリリースする予定だ。