インターネットセキュリティシステムズ(ISS、林界宏社長)は、定義ファイルを更新しなくても新種のコンピュータウイルスを検出・駆除できるパソコン向け統合型セキュリティソフトを法人市場に来年投入する。

 米市場ではすでに、親会社の米インターネットセキュリティシステムズが、昨年販売を開始しているが、年内に日本語化やGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の変更などを行い、来年に投入する予定だ。

 新製品は、コンピュータウイルスなどの不正プログラムの駆除を、定義ファイルをインストールしなくても防げるのが最大の特徴だ。危険だと思われるプログラムをソフトが自動的に発見・解析し、不正プログラムと判断した場合は自動的に駆除する。ISSの独自技術である「ビヘイビア解析技術」を搭載したことで実現した。

 不正プログラム検出・駆除の一般的な手法である定義ファイルの更新による「パターンマッチング」では、脆弱性の発見から定義ファイル作成までに時間が必要で、その間は新種のウイルスを駆除できない。一方、「ビヘイビア解析技術」では定義ファイルを必要としないので、無防備な時間がないという。

 米インターネットセキュリティシステムズのクリストファー・J・ローランドCTOは「ビヘイビア解析技術」について、「脆弱性の発見からウイルス発生までの時間が急速に縮まっているなか、パターンマッチングでのウイルス対策には限界がきている」と指摘。「100人以上のセキュリティエンジニアがいるISSの研究開発機関で生み出された新技術は、『スラマー』も『MS ブラスター』、『サッサー』も、他のセキュリティソフトメーカーが定義ファイルを配布する以前に検出・駆除していた」と優位性を主張している。

 新製品にはこのほかにも、ファイアウォール、IPS(不正侵入防御システム)、バッファオーバーフロー対策機能なども備えており、「ビヘイビア解析技術」の優位性とともに、機能を統合したセキュリティソフトとしてアピールしていく。