システムインテグレータ(梅田弘之社長)は、主力製品であるEC(電子商取引)サイト構築パッケージの最新版「SI Web Shopping(ウェブショッピング)BtoC版 V7.3」をこのほど発売し、ECサイトの新規オープンなどの需要獲得を積極化させる。最新版は、4月に施行された「個人情報保護法」に完全対応した業界初のもので、同法を遵守する上で最低限必要な機能を安価に装備できる。「法令遵守していない不完全なECサイトは多い」(梅田社長)と、今年度(2006年2月期)は、新規に100サイト、売上高2億円を目指す。

 「SIウェブショッピング」には、BtoC版とBtoB版があり、両版を合わせ大規模サイトを中心に約900サイトに導入されている。全体の3分の2をBtoC版が占めている。最新版は、従来の機能に加え、個人情報保護法の観点からBtoC型サイトに必要な機能を網羅した。

 主な対応機能としては、個人情報を入力する際に利用目的を明示し同意を得るものや、顧客が自身の情報を修正・削除できたり、顧客情報にアクセスできる管理者を個別認証できるなどの機能を備えた。

 梅田社長は、「例えば、同意を得る機能は、すでに装備しているサイトが多い。だが、その他の機能の整備は対応が遅れている」と、同法対応が不完全のまま多くのサイトは営業を続けていると指摘する。

 既存のECサイトにこれらの対策を施すにはコスト負担が大きいため導入に踏み切れないところが多いと見られるが、最新版なら安価で簡単に対応できるのが特徴。同社では、「SIウェブショッピング」をすでに導入して、同社と保守契約しているサイトに対して無償で最新版を提供するほか、最新版で古くなったECサイトのリニューアルや新規オープンなどの需要を取り込む。

 「SIウェブショッピング」は、主にNECや東芝情報機器、富士ソフトABCなど100社以上のパートナーを通じて販売している。「最近は、携帯電話を介したウェブショッピングをする大規模サイトが増え、個人情報の取り扱いが重要になっている」(梅田社長)として、さらに需要が見込めると話す。

 最新版は今年度、100サイト、売上高2億円を目指すほか、来年度6億円、再来年度10億円と順次拡大する計画だ。