山形市に本社を置くシステムインテグレータ(SI)のエム・エス・アイ(MSI、金子昌弘社長)は、自社開発した中堅製造業向けパッケージソフト「MSI生産管理システム」の販売を本格化する。10月の新年度入りと同時に専門の営業セクションとして「製造ソリューション営業部」を設置、開発を行う「製造ソリューションシステムグループ」も組織した。山形県内だけでなく周辺地域を含めて、内外の中堅および大手製造業までターゲットを広げて拡販を狙う。

 地方SIでは、地元企業のIT投資を促すための営業戦略が不可欠になる。独自のソリューションを打ち出して、需要開拓を図らなければ下請け依存による収益性の悪化などに陥りかねない。県内企業向けに、広くSIサービスを提供しているMSIも同様で、「製造業向けのノウハウを生かして、パッケージソフト化を図り需要開拓につなげる」(金子社長)方針を固めた。

 これまで製造業向けとして、東京に本社があるフレクシェ(浦野幹夫社長)が開発した生産スケジューリングソフト「Flexsche(フレクシェ)」をソリューション販売してきたが、自社開発のMSI生産管理システムと連携させることで、計画実績管理を可能にするなど機能強化も図った。「生産管理ソフトは大手メーカーでも使い切れていないケースがある」(同)ことで、県内の地元製造業などに向けて、より導入しやすいパッケージソフトとした。

 同社では、当面この生産管理システムを切り口に需要開拓を進めていく方針で、9月末で終了した04年度に約8億円だった売上高を今年度は9億3000万円、今後、年率10─15%成長を続けるための主力製品としていく考えだ。