インテル(グレッグ・ピアーソン/吉田和正共同社長)はこのほど、デュアルプロセッサ(DP)サーバー向けの「Xeon(ジオン)」プロセッサで初めて、デュアルコアに対応した「デュアルコア・インテル・ジオン・プロセッサ」を発表した。

 同プロセッサは2006年に出荷を予定していたが、「諸条件が整った」と、前倒しで販売を開始する。また、マルチプロセッサ(MP)サーバーに対応したデュアルコアのジオンも12月中旬に出荷する。

 今回のデュアルコアに対応したジオン・プロセッサは、DPサーバーに対応したエントリーレベルのプロセッサ。現行のデュアル・プロセッサ構成の64ビット・サーバーに比べ、性能を最大50%向上できる。

 動作環境は、クロック周波数が2.8ギガヘルツで、800メガヘルツの「システム・バス」と1コア当たり2メガバイトの「レベル2キャッシュ」を備えたほか、32ビットのマイクロプロセッサに組み込む64ビット拡張機能「EM64T」をサポートしている。

 「各コアがキャッシュを備え、システム・バス上のデータ転送量が軽減されるため、各コアのデータアクセスが高速化する」(阿部剛士・マーケティング本部本部長)という。

 一方、12月中旬までには、マルチプロセッサ・サーバー向けのデュアルコア・ジオンの7000番(開発コード・Paxville)を出荷する。これは、最高3ギガヘルツで動作し、クロック周波数が800メガヘルツの「E8501」と同667メガヘルツの「E8500」の両チップセットをサポートする。

 出荷を開始したデュアルコア対応のジオンは、サーバーメーカーのデル、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、富士通のほか、エッチ・アイ・ティーや日本コンピューティングシステムなどのチャネル企業が同ジオン搭載の製品を11月中旬までに製品化する。

 同社は、初のデュアルコアに対応したジオン・プロセッサを出したことなどで、「今年は64ビットの年だが、来年にかけては、マルチコア、デュアルコアがキーになる」(平野浩介・マーケティング本部デジタル・エンタープライズ統括部長)と話す。

 また、同社は、単にプロセッサを提供するだけでなく、プラットフォーム全体を考慮して付加価値を生み出す「プラットフォーマイゼーション」と呼ぶ企業戦略を今後も進める。

 このため、次世代ソフトウェアの開発支援や早期導入プログラム、教育などを充実させ、「市場への製品投入を早くする」(阿部本部長)と、ソリューションサービスや利用目的に応じたコンサルティングを今後も拡充する計画だ。