伊藤忠テクノサイエンス(CTC)のグループ会社でネットワーク/セキュリティ関連機器販売などを手がけるシーティーシー・エスピー(CTCSP、岩本康人社長)とNTTPCコミュニケーションズ(NTTPC、石田守社長)は、煩雑な機器管理・運用負担を軽減する「ファイアウォール管理サービス」を11月から開始した。NTTPCが提供する法人向けインターネット接続サービス「InfoSphere(インフォスフィア)」のユーザー企業へ売り込む。

 今回の管理サービスは、CTCSPが02年7月から販売している米フォーティネットの多機能ファイアウォール製品「FortiGate(フォーティゲイト)シリーズ」と、セキュアヴェイル(米今政臣社長)の24時間365日の遠隔監視用「フォーティゲイト運用管理サービス」をパッケージ化して提供し、CTCSPが実施している既存ハードの保守サービスも行う。

 フォーティゲイトは、高性能なUTM(統合脅威管理)セキュリティアプライアンスで、ファイアウォールやVPN(仮想私設網)のほか、侵入検知・防御、アンチウイルス、アンチスパムなどの多機能をワンストップで提供する。SOHOから大企業、インターネットサービスプロバイダ(ISP)までを網羅する製品ラインアップを揃えた。

 同サービスの提供を開始した理由について、CTCSPの葛西伸一・営業本部パートナー営業部部長は、「セキュリティ強化が叫ばれ、ファイアウォール単体では、企業のニーズに応えられない。高機能なUTMを利用する遠隔監視ならば、安価にセキュアな環境を構築することができる」と、市場ニーズに適合したサービス内容であると強調する。

 CTCSPとNTTPCは、インフォスフィアのユーザーである通信事業者や一般企業などへ拡販し、今年度(2006年3月期)までに200ユーザーの導入を目指す。

 調査会社、IDCによるとUTM市場は、世界で年平均約80%の成長が見込まれる。また、NRI野村総合研究所の調査では、通信の専用線市場は同3%成長するとの見解を示している。これを受けて、葛西部長は、「来年度(07年3月期)は前期比50%以上の成長が見込めるはず」と需要拡大を追い風に、UTM拡販に乗り出す。CTCSPは、同様のビジネスモデルを他のISPにも働きかけ、新しい提携先の展開も視野に入れている。