HPスーパーサイエンスキッズ実行委員会(瓜谷輝之実行委員長=日本ヒューレット・パッカード経営企画室GPA部部長)は、米国のビューポイントリサーチインスティチュート、NPO(特定非営利活動)法人のCANVAS、HP-スクイーカーズなどとともにこのほど、東京・お台場の日本科学未来館で「HPスーパーサイエンスキッズ」カンファレンスを開催。当日はアラン・ケイ・ビューポイントリサーチインスティチュート代表の講演やパネルディスカッションが行われ、教育関係者などが詰めかけた。

 アラン・ケイ代表は「子どもと教育、コンピュータ」と題した講演の中で、自身の経験を引き合いに出して「数学を使って奥深い、楽しい物を想像できる。数学を楽しむことが必要」と教育関係者を前に、子供たちに対して数学の教育を行うことの重要性を訴えた。さらに「我々の頭脳はそれほど活用されていない。子供だけではない、大人も同様だ」などと、創造力のために頭脳をもっと働かせる必要性を説いた。また、現代の科学教育に対しては、「科学を実際の姿で教えていない。まるで宗教の説教のように教えているように思う」と、実践より知識を植えつけることを優先する教育にも文句をつけた。

 アラン・ケイ代表は講演の後、場所を変えて行われた子供たちが中心となった実験にも姿を見せ、子供たちが大騒ぎして科学実験に取り組む様子を楽しそうに見ていた。

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、子供たちの創造性を伸ばし、科学的な思考力の育成を目的に「HPスーパーサイエンスキッズ、明日のダヴィンチを探せ!」コンテスト&ワークショップを開催する。アラン・ケイ代表が開発したソフトウェア「スクイーク」を用いたコンテストも実施する。

 コンテストは、スクイークを使って子供たちが作成した「サイエンス」をテーマにした作品が対象。コンテストと並行して、全国各地で「スクイーク・ワークショップ」を開催する。12月から作品の募集を開始し、来年11月には20人の1次審査結果を発表。さらに最終審査に残った5人に対しては、2007年3-4月にかけて、米航空宇宙局(NASA)やHPラボ、スタンフォード大学などを訪問するツアーを実施する。