経済産業省は、IT活用型経営のモデル事例を選出する「IT経営百選」事業を来年度(2007年3月期)、大幅に拡充する。04年度は100事例余りを選出したが、来年度は選出事例数を300事例規模に増やすことを視野に入れる。国のIT新改革戦略(案)では、2010年度までに企業経営におけるIT利活用の成功事例を1000件以上公表するとしており、IT経営百選を拡大することで「中小企業経営者の目標となるモデル事例の収集強化」(野口正・商務情報政策局情報化人材室長)を狙う。

 IT経営百選は、中小企業のITを活用した経営革新を推進する事業「IT経営応援隊」の中で実施している。第2回目にあたる来年度のIT経営百選では、2月頃から事前のアナウンスを始め、4月上旬をめどに公募を始める予定だ。

 IT活用実態などが優れており、中小企業経営者の目標となり得る前回の評価基準は前回と大きく変わらない予定。だが、前回の審査で惜しくも最優秀賞になれなかった企業でも、再度応募して、ITの利活用が進んだと認められれば最優秀賞に昇格するチャンスがある。

 IT経営応援隊に参加する企業や団体などを通じて、幅広く事例を募る。9月末までには、事例の審査および採択を行い10月の情報化月間のイベントなどで発表する予定だ。IT経営応援隊の事業は来年度が最終年度だが、IT経営百選は知名度が高く好評を得ていることから、07年度以降も何らかの形で継続できないか検討している。