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大宇エレクトロニックス 中近東向けのプレミアム家電を強化

2006/02/13 12:54

週刊BCN 2006年02月13日vol.1125掲載

 【ソウル発】決まった時間にコーランを読んでくれるコーランTV、室内空間がとても広い中近東式家庭に合わせた高音響TV、頻繁に開けられないよう鍵をかけられる錠冷蔵庫、TVを消すとブラウン管が淡いブルーに輝くブルーTVなど、大宇エレクトロニックスは中近東上流社会のニーズに応えたプレミアム製品のマーケティングを強化し始めた。

 1月にはイランのエステガルホテルで現地主要バイヤー600人を招待した「大宇エレクトロニックス中東ディーラーカンファレンス」を開催した。このカンファレンスによって、大宇エレクトロニックスはPDP、LCDTV、ホームシアターなどのデジタル映像家電と、太陽熱乾燥ドラム式洗濯機、ナノシルバー電子レンジ、陰イオン清掃機など代表的なプレミアム家電を披露し、約400件余りの販売契約を獲得した。

 また同社は、イランのテヘラン展示館で開催された中近東最大の家電展示会「2006テヘランフェア」にも出展した。世界70か国200社が参加したこの展示会で、展示場の真ん中に100坪の独立ブースを展開し、プレミアム新製品を出品し好評を得た。

 大宇エレクトロニックスはアンマン、ヨルダン、ドバイ、テヘランに支社を置いて中近東現地密着型マーケティングを展開中で、今後もプレミアム新製品を中心に意欲的に市場を開拓していく方針だ。

 中近東のほかにもポーランドに現地法人を抱えており、TV市場でソニー、フィリップスを押しのけて市場シェア1位となった。同社の関係者は「韓国では三星やLGに比べブランドパワーが落ちるかもしれないが、海外では現地工場と営業網によるブランド好感度が高く売り上げも順調に伸びている」と話している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
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