日本アイ・ビー・エム(日本IBM、大歳卓麻社長)は、中堅企業向け業務ソフトウェアの品揃えを拡充する。ISV(独立系ソフト開発ベンダー)が開発した業務ソフトを「ビルトオンIBMエクスプレスポートフォリオ」として認定するもので、今年度(2006年12月期)末までに倍増させる。すでに45種類ほどを認定しており、これを100種類程度に増やすことでソリューション力を高める。

 IBMエクスプレスポートフォリオは、中堅企業向けに既存製品を再編成した製品・サービス群で、主に中堅企業の営業を担当するゼネラル・ビジネス事業部門や販売パートナー経由で販売している。05年8月からISVパートナーの業務ソフトをラインナップに加え、より付加価値の高いシステム提案ができる体制をつくってきた。

 今年度はISVソフトの認定数を拡大することで、ソリューション力の強化を図り、IBMミドルウェアやハードウェアの販売増に結びつける考えだ。同時にISVソフトの販売実績を積むことで、さらに多くのISVにIBMプラットフォームへの対応を呼びかける狙いもある。

 これまで、ソフトウェア事業部門が中心となってISVソフトの拡充に努めてきたが、これに強力な営業部門と販売パートナー網を持つゼネラル・ビジネス事業部門が加わることで、ISVソフトの大幅な販売増が期待できる。

 ISVと販売パートナー、日本IBMの3者が連携した協業体制の強化も進めている。昨年度の第3四半期(05年7-9月期)からゼネラル・ビジネス事業部門が主催する「ソリューション協業会議」を開催。全国主要都市で四半期ごとに開き、昨年度はパートナー関係者延べ600人余りが参加した。今年度は延べ1000人以上の参加を見込んでいる。

 経営改革を実践するISVソリューションが「システム導入のきっかけになるケースが増えており、3者連携が売上増大に貢献する」(鷺谷万里・執行役員ゼネラル・ビジネス事業担当)原動力になると意気込む。