【ソウル発】モバイル技術を活用し、子供たちの安全を管理するサービスが広がりをみせている。通信業者のKTはソウル市教育庁と共同でソウル市内560の小学校を対象に子供安全管理システム「ビズメカキッズケア」システムを構築することにしたと明らかにした。

 このサービスはRFID(電波利用の認証技術)が装着された電子学生証を利用して子供の位置を把握し、携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)で保護者に通知するものである。子供たちが学校へ出入りするたび、校舎内に設置されたリーダーに学生証をかざすと登校、下校の時刻を保護者の携帯電話へ通知する。

 子供たちの安全管理だけでなく、教師の生徒管理にも活用される見込みだ。教師から保護者への各種告知や家庭通信、学校行事などをSMSで伝送することにより、保護者が学校を訪問しなくてもスピーディで円滑に教師とコミュニケーションできる。

 KTはすでに2年前から幼稚園など私設幼児教育機関を対象にこのサービスを実施してきており、最近になって対象を小学校にまで拡大した。

 利用料はSMS、電子名札、教育コンテンツなどを含み月3000ウォンで、交通事故や失踪、「いじめによる精神的な被害」まで補償してもらえる「キッズケアプラン保険」のサービスも受けられる。

 一方、2-3年前から似たようなサービスを提供している移動通信キャリアの「キッズ携帯」はあまり人気がなく、サービスだけが残っている状態でKTとは対照的だ。

 キャリアが主導しているキッズ携帯はGPS受信機が内蔵された携帯電話から子供の位置を把握してくれるサービスだ。子供の通学路やよく行く場所をあらかじめ設定しておけば、活動地域から子供が離れたとき保護者の携帯にSMSが届く仕組み。

 また携帯の緊急ボタンを押すと、あらかじめ登録された保護者3-4人へ同時に電話がつながるようになっている。

 だがキッズ携帯の場合、GPS以外は特別な機能もなく、一般の携帯とは違いキーパッドがないため、緊急ボタン以外では電話もかけられないような端末である。機能があまりにも制限されているため子供たちにも人気がない。

 移動通信キャリアの関係者は「キッズ携帯事業はこれ以上拡大せず現状維持の方針」としている。業界筋では「子供たちの最先端端末に対する選好度もキッズ携帯の失敗の原因ではないか」と見ている。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)