セキュリティ製品開発・販売のトリニティーセキュリティーシステムズ(T─SS、林元徳社長)は、サービス事業に乗り出した。企業が持つパソコンのデータをインターネットを通じてバックアップ・リストア(復旧)する月額料金制サービス「T─SS Security Online バックアップサービス」を開始した。このサービスを第一弾として、サービスビジネスを強化する。

 同社のサービス事業の総称は、「T─SS Security Onlineシリーズ」。今後サービスメニューを増やしていく。2─3年後には売上高に占めるサービス事業の割合を20-30%にもっていきたい考えだ。

 第一弾の「T─SS Security Online バックアップサービス」は、今月中旬から販売を開始した。T─SSが運営するデータセンターにインターネットを通じてアクセスすれば、パソコンに格納するデータを自動的にバックアップ・復旧する仕組みだ。

 ネットを通じたバックアップデータは暗号化し、セキュリティを確保した。また、最初の1回はすべてのデータをバックアップするが、2回目以降は追加・変更があったデータのみバックアップするため、負荷や時間が少なくて済むという。

 ユーザーは、専用ソフトをダウンロードしてインストールした後、T─SSから付与されるIDを入力してアクセスする。

 価格は月額料金制で1台1か月1050円(容量は5GB)。加賀ソルネットが代理店となって販売し、来年3月末までに1万クライアントの獲得を目指す。

 ネットを通じたサービスビジネスは同社にとって初めて。

 これまでは、ハードやソフトを製品として販売するだけだったが、「中堅・中小企業が容易に利用できるようにするため」(林社長)に、初期投資が少なくて済むサービスビジネスを開始することにした。

 T─SSはバックアップに限らず、こうしたサービス事業に積極的に取り組んでいく方針で、サービスメニューの拡充に力を注いでいく。現在販売しているセキュリティ機器やソフトウェアの機能も月額料金制のサービスメニューに組み込んでいく。

 今後のメニュー拡大は未定だが、夏までにはサービスメニューをさらに1つ増やす計画。売り上げの目標について「少なくとも2─3年以内に全体の20─30%を占めるまでに成長させたい」としている。

 製品販売だけではなくサービス事業に本腰を入れて取り組む姿勢を示している。