【ソウル発】韓国最大の通信業者KTとマイクロソフトが共同でネットワークPC(韓国ではマネージドPC)を開発した。PC本体は簡単な端末機能のみを搭載し、アプリケーションと応用プログラムはネットワークから中央サーバーにアクセスして利用するようにした。低価格だが性能面では高級機種に見劣りしないPCに、公共機関や学校、自営業者などの熱い視線が注がれている。

 新しく登場するPCは、起動できる程度のHDDだけ取り揃え、不要な装置はすべて取り外したため、20-30万ウォン(約2万5000-4万円)と低価格を実現している。

 ただし、性能面では決して引けをとらない。KTが提供している超高速インターネットをはじめ無線LAN、時速120Kmで移動しながらも高速インターネットが使えるWibroなど、最新インターネットサービスはもちろん、応用プログラムとマルチメディアサービスもサーバーから自由に利用できる。

 安くて便利で安全なため公共機関、学校、自営業者など、少ない費用で電算環境を構築したいユーザーの注目を集めている。企業の立場からするとPCの購入・維持費の削減が図れるだけでなく、情報流出防止効果も期待できる。

 個人の場合は有害サイトの遮断や周期的なプログラムアップグレード、セキュリティパッチ管理などのサービスが自動的に提供されるので、PCに慣れていないお年寄りや主婦、小中学生が使うのにぴったりといわれている。

 端末や時間、場所などに制限なく、いつでもどこでもまったく同じコンピュータ環境で作業できるというメリットがあるため、PCの基本機能だけを利用しているユーザーもこのサービスに加入すれば少ない費用で高級PC並みのいろいろな機能を追加できる。

 現在、三星電子、タイロン、ワイズなどのPCベンダーが専用PCを生産する予定。古いPCや低仕様PCからもサービスを利用できるようにする方針だ。

 サービス利用料金は一定額のサーバーおよびサービス利用料と端末レンタル料で構成される。7月からテストサービスを始め、年末か、遅くとも来年の上半期には本格商用化する計画だ。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)