キング・テック(王遠耀社長)は、香港に100%子会社の「キング・テック・サービス香港」を7月3日に設立、中国市場での卸事業を開始した。ストレージ関連機器のディストリビューション事業を主力とし、来年度(2007年9月期)は10億円の売上高を狙う。

 キング・テック・サービス香港で扱う商材は、当面はATM(現金自動預払機)。国内メーカーによる中国参入の支援が目的で、すでにメーカー1社と販売契約を結んだ。王社長は、「中国では、コンビニエンスストアなどでATMの導入ニーズが増えているため、中国進出を図ろうとするATMメーカーが多い。こうした状況からATMを手始めに中国での卸事業を開始することになった」という。来年度までに2000台の販売を見込む。

 ATMのディストリビューション事業を軌道に乗せ、近く主要事業のストレージ関連機器販売に着手する。IBMのLTOテープ装置やアイオメガのRev製品を中心に販売。中国大手ディストリビュータのデジタルチャイナを通じて中国市場でビジネスを拡大していく。

 キング・テックの日本での売上高は約15億円。日本市場では、システムマネジメントの買収による保守サービスの強化や、MRFソリューションズの子会社化でホスト系ストレージ機器の販売に着手するなどビジネス領域を広げてきている。

 今回、香港に子会社を設立したことで、「今後は、ワールドワイドでビジネスを手がけることが可能になる」という。キング・テック・サービス香港の売上高として、来年度に10億円を見込み、「グループ全体では30億円規模の売上高に増える」と見通しを語る。将来的には、「ワールドワイドの製品を日本と中国の両市場で販売する場合、1つの会社にまとめたほうがオペレーションでメリットが高い。そのため、キング・テック・サービス香港をメインの販売拠点にする」ことも計画している。