ヤフー子会社のレンタルサーバー会社、ファーストサーバ(岡田良介社長)は、ASP型のネットショップ構築サービス「OneStyle My Shop」で、集客効果を高める機能などを拡充する。9月からは、業界初となる「テレビ電話オプション」や分散する「ネットショップ」を連結させる「分散モール」の一部サービスなどを提供開始。近く、購買やアクセスのログ解析や売上分析などの機能も追加する予定だ。昨年1月に開始した同サービスによって「ネットショップ」を開設した数は約600件。新機能の提供により、月100件ペースで利用者を拡大することを見込んでいる。

 「OneStyle My Shop」は、リアル店舗を持つ個人事業主や中小規模事業者、個人で自作の製品を販売を支援する目的で開始した「ネットショップ」を開店・運営するためのサービス。同社のショップ構築ソフトウェアを利用し、インターネット経由で項目を設定するだけで、ネット上の店舗が構築できる。

 昨年1月の開設から、メルマガや通販会社との連携などの新機能を順次拡充してきた。9月には、リアル店舗の商談と同じ購買行動を提供しようと、「テレビ電話オプション」を付加した。この機能は、双方にウェブカメラが設置されてあれば、ショップページ上にあるボタンをクリックするだけで、ショップ運営者との会話がスタートする。

 また、同時に「ネットショップ」同士を連結させる「分散モール」の一部サービスを開始。ショップ店長が登録した他の「ネットショップ」の商品をランダムに自分のサイトで表示できる仕組み「ショップナビ」の提供をスタートした。10月下旬には、「各ショップの自由度を損なわず集客力を高めることを目的とする」(阪井千恵美・アプリケーションサービス部プロデューサー)ものとして、ポータルサイト「AZOOCHA(アズーチャ)」を開設する。

 同ポータルサイトでは、ショップ店長のブログや購買動機に結びつく利用者のトラックバックなども掲載する。楽天など中央集中型のオンライン通販サイトでは、契約解消後に販売データを持ち出せず、取引金額に対して徴収する「従量料金」や「出店料」が高額であるなど、個人事業主の負担が大きい。同社のサービスは、月額利用料金(基本料1500円から)で「従量料金」も取引金額の3.8%と安い。

 阪井プロデューサーは「ネットショップでは業界初となる購買やアクセスログを分析する機能などを追加する計画」という。現在、同社レンタルサーバの利用者が約3万3000社あり、こうした企業に対して、「OneStyle My Shop」への参加を呼びかける計画だ。