【ソウル発】三星電子の元社長で、5月の地方選挙で落選してから目立った動きがみえなかった陳大濟(ジン・デジェ)前情報通信部長官がついに動き出した。資本金30億ウォン(約4億円)の情報技術専門の投資会社スカイレイクインキュベスト(SIC)を設立し、最大株主として代表取締役社長を引き受けた。同社は世界のIT企業とともに共同投資や事業提携を推進し、韓国内だけでなく海外からの投資も積極的に誘致する計画だ。

 SICは優れた技術力と製品競争力をもっている IT企業を対象に投資し、積極的な経営支援によって、海外進出など投資企業らの成長を助ける。支援のため三星電子、ノキア、グーグル、インテルなど世界有数のIT企業出身専門家と世界的投資銀行出身の投資専門家、有名法律事務所出身の弁護士らが共同副社長になり投資・諮問チームを構成した。

 陳氏は、投資会社の経営だけでなく、大学で講義も始める。韓国情報通信大学(ICU)は碩座教授(寄付金によって研究活動をするよう大学が指定した教授)として迎え入れ、彼の名前を冠した講座を開設する。

 「急変する環境のなかでIT企業が生き残るためには優秀な能力をもつCEOが欠かせない。IT技術および政策を理解し意思決定に反映するCEOの能力が IT産業と企業発展の重要な鍵となる」と、陳氏は強調している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)