米モジラコーポレーション(ミッチェル・ベーカーCEO)の主力インターネットブラウザ「ファイヤーフォックス」のシェアが膨らんでいる。2004年の投入からこれまで世界で7000万余りのユーザーを獲得。ネット上のトラフィックベースで16%のシェアに達した。主要なインターネットネットアプリケーションに対応し、セキュリティ機能を高めてきたことなどがシェア押し上げに貢献した。

 グーグルやヤフーなどにファイヤーフォックスのユーザーを誘導し、広告をクリックさせるなどして手数料収入を得ている。ユーザー数を増やすことで売り上げ拡大を目指す。「マイクロソフトのブラウザしか選択肢がなかった従来とは、状況が変わりつつある」(ファイヤーフォックス事業を担当するジョン・リリーCOO)と、今後のシェア拡大に手応えを感じる。

 マイクロソフトは次期OSのビスタに機能アップした新版ブラウザを搭載する予定だ。モジラコーポレーションは一足早い10月25日に最新日本語版を公開しユーザーの注目を集めた。

 コンシューマのみならず法人からの引き合いも増えている。ファイヤーフォックスはオープンソースソフト(OSS)でカスタマイズも可能だ。モジラコーポレーション自ら法人市場に進出する予定はないものの、OSSに強いSIなどがファイヤーフォックスを使ったフロントエンドシステムの開発を行うケースも出てきている。