情報処理推進機構(IPA、藤原武平太理事長)は、10月のウイルス・不正アクセス届出状況をまとめた。ウイルスの検出数および不正アクセスの相談件数ともに9月を上回った。また、セキュリティ相談件数のうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が236件にのぼり過去最高となった。セキュリティ対策ソフトの押し売りについての相談も増えている。ウイルスの侵入など外部からの攻撃だけでなく、インターネット上の詐欺に関する一般消費者の不安が増大していることを改めて印象づけている。

 ウイルスの検出数は、前月比11.5%増の約117万個となった。もっとも検出が多かったのは「W32/Netsky(ネットスカイ)」で約78万個。不正アクセスに関する相談件数は53件で、前月を18件上回った。このうち、被害のあった件数は37件。

 10月の全相談件数は1002件で、このうちサイト上でクリックすると不正な請求画面が出て支払いを迫る詐欺「ワンクリック不正請求」に関する件数が過去最高の236件になった。また、ウイルス対策ソフトの押し売り行為に関する相談が前月比約2倍の41件に増えた。いずれもインターネット上の詐欺行為で、金銭を狙った攻撃に対する消費者の不安が広がっている。

 一方、減少傾向にあるのは、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」関連。今年3月には196件もあったが、4月には83件に激減。10月は12件となった。ファイル交換ソフトを経由した情報流出の多発後、ファイル交換の危険性について理解が増したことが要因。