NTTデータシステムズ(小島武雄社長)は、シンクライアントサーバーエンジン「GO─Global(ゴーグローバル)」を利用したソリューションの提供を拡大する。昨年4月に同製品の事業主体を親会社のNTTデータから同社へ移管。現在、サーバー側に同製品を導入すれば、簡単に既存パソコンをそのままシンクライアント環境へ移行できるUSB型端末「USBnux」の提供やサーバー製品へのOEM提供を進めている。 「GO─Global」は、アプリケーションとデータをサーバー側で集約管理し、シンクライアント環境を実現する、米グラフオン社が開発したソフトウェアである。現在、競合するソフトウェアとしては、シトリックス・システムズの「Citrix Presentation Server(旧MetaFrame)」がある。

 「GO─Global」は同一ソフトでは唯一、「描画命令転送方式」を採用している。サーバー上でアプリケーションの描画命令を検知すると、それを仮想化してパソコン端末に転送する。独自のプロトコルを採用しているため、ウィンドウズ以外のLinuxなどのOS上でも利用できる。

 このため、シトリックス製品と異なり、マイクロソフトの「Terminal Service」やパソコンにアプリケーションをインストールする必要がないため、「CADも快適に動作でき、価格もシトリックス製品に比べ半額で導入できる」(堀田大三・ネットワークソリューション事業部営業部課長)という。

 「GO─Global」の国内総代理店は、きっとエイエスピー。NTTデータシステムズはその「1次代理店」。同社は「アプリケーションを数百─数千台のパソコンに配備する労力と費用を抑えたいと考える重厚長大産業や自治体など公的機関にまず浸透を狙う」(堀田課長)と、地域マーケットへ向け拡販するため、地場の有力SIerなどの「2次店」を開拓する計画。