仙台市に本社を構えアプライアンスやセキュリティ製品を開発、販売するトライポッドワークス(佐々木賢一社長)は、大容量電子ファイルを安全に転送・共有できるアプライアンス製品「GIGAPOD OFFICEHARD(ギガポッド・オフィスハード)」の販売を開始した。ハードウェアとソフトウェアを一体化し、ネットワーク上で共有するファイルサーバーを自社内に低コストで構築することができる業界初の製品。主にSIerや大手流通・卸、事務機ディーラーなどを通じて初年度1000台、約3億円の売り上げを目指す。

 同製品は、ファンレス技術に定評のあるハイテックシステムと韓国のセキュリティベンダー、ジラソフトの協力を得て開発。ユーザー企業が自社内や取引先とやり取りする際、自社ネットワークに同製品を設置することで、メールサーバーや外部の第三者サーバーを経由せずに、個人情報やCADの設計書など機密の電子ファイルを相手先に転送したり、ネット上で共有できる。

 最近の企業では、大容量の電子ファイルがサーバー環境を圧迫するケースが増え、ISPが提供している無料転送のASPサービスやFTPサーバーを利用している。このうち、最も簡単に利用できるASPサービスでさえ「ISP事業者が転送ファイルを閲覧する可能性がある。これ以外にもCD-RやDVDで手渡しするケースもあり危険な状況にある。同製品と同じカテゴリーのものはない」(佐々木社長)と、システム環境やセキュリティのぜい弱性があったと指摘、同製品の普及に自信をみせる。

 同製品は、内部統制強化の影響で、上場企業と取引する中堅中小企業を中心に幅広く拡販する。特に、出版や印刷、建設など電子ファイルを業務で扱う業種や官公庁に向けて売り込んでいく方針だ。

 価格は税別で20ユーザーが29万8000円、50ユーザーが73万円。「この製品ならば、SIerのSEの工数も減り人件費の削減につながる。こうしたニーズは大きく、販社を募集して拡販する」方針だ。