日立製作所(古川一夫社長)は、サーバー仮想化を独自に機構化し、「バタージュ」ブランドで提供を開始した。ブレードサーバーとストレージ、ネットワークの統合プラットフォーム「ブレードシンフォニー」にバタージュを搭載して提供する。08年度(2009年3月期)にブレード関連事業で1000億円の売り上げを目指す。

 バタージュは、ハードウェアでサーバーの仮想化ができ、WindowsやLinuxなどOSを変えずに対応できる点に特徴がある。OSの変更を不要としたのは、IAサーバーで世界初となる。

 これまで仮想化システムといえば、VMwareなど仮想化OSソフトでのみ実現可能だった。ユーザー企業はバタージュの導入でソフトウェアライセンス費用が削減できるほか、システム資源の有効活用や基幹業務での適用などができることになる。

 同社では、他社との差別化を図ることで、ブレードサーバー事業を一気に拡大する計画だ。高橋直也・執行役常務情報・通信グループ副グループ長は、「サーバーのなかでもとくにブレードサーバーは売り上げが伸びている。当社は国内市場で第2位のシェアを獲得している状況だ。統合サービスプラットフォームの強化は、ブレードサーバーを一段と拡販することにつながる」とアピールする。今後3年間で、仮想化関連に100億円規模の投資も予定している。

 同社は、ブレードシンフォニーを中心とした事業の売上高が04年度から06年度までの3年間で、累計1000億円に達する見通し。利益についても、「年を追うごとに拡大しており、トータルでは黒字を確保している」という。

 07年度の売り上げ見込みについては、具体的には明らかにしていないものの「08年度に目標とする売上高は1000億円突破に向けて、07年度は目標をクリアするため礎づくりを目指す」としている。