インフォコム(吉野隆社長)は、官公庁や自治体などを中心に、既存OSのセキュリティ強度をよりセキュアにするOS強化ツールとして、サン・マイクロシステムズのSolaris10に対応したトラステッドOS「PitBull Foundation Suite for Solaris」などの販売を本格化させる。政府は昨年7月、不正アクセス事件の多発を受け、官公庁や民間企業がセキュアOSなどを採用してサーバーを強固にすることを促す方針を打ち出した。このため、官公庁に浸透するSolarisOSを簡単に強化できる、今回販売する製品の需要が高まると判断。直販と、代理店を通じた間接販売で、今後1年間に3億円の売上高を目指す。
このうち「PitBull Foundation Suite for Solaris」(1ライセンス430万円から)は、セキュリティ国際標準規格の「ISO15408(TCSEC B1)」に準拠し、セキュリティホールの被害を限定・局所化したり、アプリケーションやウェブサーバーが侵害されても基幹システムのセキュリティを確保できる。また、同スイートのなかから侵入防止に必要な機能を厳選して実装した商用向けセキュリティプラットフォーム「PitBull LX」(同150万円から)は、導入設定・管理が容易な簡易版として提供する。