NECネクサソリューションズ(渕上岩雄社長)は、SAPの中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)「SAP Business One(B-One)」の事業を拡大する。今年度(2008年3月期)上期中には、東京本社にある体験型短期導入支援サービスを提供する施設を名古屋と大阪に設置し、見込み顧客を増やす。また、これまで主体だった直販に加え、チャネル販売を拡大して、パートナーと共同でテンプレートを増やすなどして、昨年度の倍にあたる100社への導入を目指す。

 同社は05年6月、SAPジャパンの協賛を受け、東京本社のネクサソリューションプラザ内で体験型短期導入支援サービス「Walk In Center for SAP Business One」を提供する施設を開設。同施設では、ユーザー企業と一緒に導入後の業務イメージとなる実証モデルを作成し、実際の業務に近いモデルを体感・実証・評価しながら、短期間で導入・構築に結びつけている。

 この施設を9月までに名古屋支社と大阪支社に設置し、「高回転で新規顧客を獲得する」(高崎充弘・第三マーケット事業本部長代理兼第一ソリューション事業部長)ことに利用する。「金融商品取引法」の施行により内部統制の強化を迫られる株式上場予定の企業や外資系日本法人など、年商100億円以下の企業を開拓する。

 これまでは、同施設を利用した直販を主体に営業活動を行い、一昨年度は約30社、昨年度は約50社へB-Oneを導入した。今年度からは、地場に強いSIerや全国展開するSIer5社と協業し、チャネル販売を開始。同施設では今後、これらSIerが持つ独自のB-Oneテンプレートをライブラリ化し、ユーザー企業に提案する。今年度中にあと5社程度のSIerをパートナーに加える計画だ。

 昨年2月からは、同社のデータセンターにユーザー企業のB-Oneを構築して従量課金制で利用できるASPサービス「らくらくアウトソーシングパックfor SAP Business One」を開始。また、事前準備や環境構築、運用支援までの一連の作業をユーザー企業主導でできるB-Oneの「簡易導入支援パック」を用意し、「さまざまなニーズに応じた構築方法を示し、案件数を増やす」(高崎・事業部長)ことを目指している。