NECネクサソリューションズ(渕上岩雄社長)は、SAPの中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)「SAP Business One(B-One)」の事業を拡大する。今年度(2008年3月期)上期中には、東京本社にある体験型短期導入支援サービスを提供する施設を名古屋と大阪に設置し、見込み顧客を増やす。また、これまで主体だった直販に加え、チャネル販売を拡大して、パートナーと共同でテンプレートを増やすなどして、昨年度の倍にあたる100社への導入を目指す。
同社は05年6月、SAPジャパンの協賛を受け、東京本社のネクサソリューションプラザ内で体験型短期導入支援サービス「Walk In Center for SAP Business One」を提供する施設を開設。同施設では、ユーザー企業と一緒に導入後の業務イメージとなる実証モデルを作成し、実際の業務に近いモデルを体感・実証・評価しながら、短期間で導入・構築に結びつけている。
昨年2月からは、同社のデータセンターにユーザー企業のB-Oneを構築して従量課金制で利用できるASPサービス「らくらくアウトソーシングパックfor SAP Business One」を開始。また、事前準備や環境構築、運用支援までの一連の作業をユーザー企業主導でできるB-Oneの「簡易導入支援パック」を用意し、「さまざまなニーズに応じた構築方法を示し、案件数を増やす」(高崎・事業部長)ことを目指している。