中国最大手の通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)と米スリーコムの合弁会社、ファーウェイスリーコムが、社名を「H3Cテクノロジー」として新たなスタートを切った。スリーコムの出資比率が大幅に増えたことによるもので、日本法人も「H3Cテクノロジージャパン」に変更。日本市場で今後3-5年をめどにシェア3位以内を獲得するため、ブランド知名度を高めていく方針だ。

 スリーコムがファーウェイの持ち分だった49%のファーウェイスリーコム株を買収、H3Cはスリーコムの子会社として企業体質を大幅に刷新した。日本法人の陳宇耀代表取締役は、「ファーウェイ傘下だった時と比べ、オペレーションが大幅に向上した」としている。しかも、これまではファーウェイのブランドイメージが先行し、日本市場ではスイッチをはじめとしたネットワーク機器について“中国メーカーの製品”というイメージが強かったため、「ユーザー企業からは、“安かろう、悪かろう”と見られていた。今後は、米国メーカーの製品として販売することからも、日本市場で“本当のビジネス”を手がけることができる」と自信をみせる。

 しかし、日本市場ではユーザー企業や販売代理店などがサポート面などでスリーコムに対して不信感を抱いている。スリーコムが日本法人の業績悪化を理由に撤退してしまったからだ。陳代表取締役は「サポート面では、ファーウェイスリーコムだった時と基本的に変わらない。そのため、スリーコムが日本市場に参入した時期と比べて格段に良いと確信している。しかも、スリーコム製品のユーザーだった企業に対しても手厚いサポートを行っていく。必ずスリーコムブランドに対する悪いイメージを払拭できる」と言い切る。

 国内事業の拡大に向け、業種別のハイタッチセールス担当者を増員するという。現段階では通信事業者への営業が中心だが、「近く製造や医療などの業界向けに営業担当者を配置する」予定だ。今年度(2007年12月期)の売上高については、前年度の20-30%増を狙う。