KDDIと英BTが設立したKDDI&BTグローバルソリューションズ(舘野修社長兼CEO)は、ネットワークと情報システム全般のコンサルティングを切り口にICT(情報コミュニケーション技術)関連の製品・サービス提供に力を注いでいる。ユーザー企業のグローバル化を推進。約50億円の売上規模を今後3年間で4倍に引き上げる。

 同社は、グローバルネットワークをコアとして、顧客企業に対してネットワークと情報システムを網羅したICT関連システムの導入を提案している。舘野社長兼CEOは、「コーポレートガバナンスの実現をはじめ、システムに関するニーズは多様化している。しかも、最近ではグローバル化が一段と加速していることから、一本化されていないネットワークを何とかしたいという要求も増えている。こうした課題を解決できる」と言い切る。

 昨年8月の設立以来、コンサルティングを中心にビジネスを手がけ、ここにきてシステム案件が増加。「売り上げ増に直結するというわけではないが、近い将来、大きなビジネスに結びつく“見込み顧客”が増えている」(舘野社長兼CEO)という。ビジネスが成長軌道に乗り始めていることから、ネットワークや情報システムのリモート監視サービスなどを提供するカスタマセンターを今年10月に設立する予定だ。

 ユーザー企業が、将来的には通信事業者による次世代通信網の活用で業務効率化や“攻めの経営”を行いたいと意識し始めている。そのため、KDDIとBTの大手通信事業者同士によるタッグで、グローバルネットワークを提供していくことは、ほかの通信事業者が単独で実現することが難しいビジネスモデルとして強みになっている模様だ。実際、「ほかの通信事業者がアライアンスを組みたいと話を持ちかけてくる」ほど。同社の執行役員兼COOでBTジャパン社長も務めるイアン・プルフォード氏は、「BTにとっては世界で第2の市場といわれる日本でビジネスを拡大できるという点でKDDIと業務提携したことは大きい」と強調する。また、ICT関連のコンサルティングを手がけることで、アプリケーションベンダーやSIerなどとのパートナーシップを深めることにもつながっているという。「現段階で5社程度とアライアンスを組んだ」としている。ビジネス基盤を固めることで業績を伸ばしていく方針だ。