【ソウル発】韓国就職情報ポータルサイトであるキャリア社が、就職したい企業をアンケート調査した結果、回答者の90.2%が外資系企業に入社したいと回答、企業別ではグーグルコリアがトップに選ばれた。アンケート調査は2007年6月21-24日に実施、求職者2150人を対象にした。外資系企業を選択する理由でトップとなったのは「年俸および福利厚生が優れている」点だった。一方、企業別で1位に選ばれた「グーグルコリア」の選択理由では「企業イメージ」の高さが決め手となっている。

 外資系企業のメリットとして回答者の33.2%が「年俸および福利厚生が優れている」と答え、「自己啓発のための多様な教育機会を提供してくれる」(24.5%)、「学閥・地縁など差別要素がない」(19.9%)、「能力に応じた待遇および昇進チャンス」(14.0%)、「合理的で透明な経営」(6.7%)が上位を占めた。

 一方、最も就職したい外資系企業にはグーグルコリアが11.5%で1位に選ばれた。選択理由は「企業イメージ」が38.4%でトップ、次いで「企業発展の可能性」(27.6%)、「年俸」(18.9%)、「雇用安全性」(7.2%)が上位となった。

 就職したい外資系企業2位は9.8%で「韓国IBM」が選ばれた。3位は「韓国P&G」(6.8%)、4位「韓国3M」(6.1%)、5位「ルノー三星自動車」(5.8%)、6位「韓国マイクロソフト」(4.8%)などの企業が上位に選ばれた。

 アンケートを実施したキャリア社は「外資系企業はインセンティブ制度と年俸、福利厚生が韓国企業より整備されているため求職者の憧れの就職先となっている」と説明した。

 就職したい企業1位のグーグルコリアは現在、社員数90-100人規模で、大規模な新規採用を続けている。名門大学を中心にキャンパスで講演会を開いているほか、米本社から来韓したエンジニアがグーグルの技術に関して英語で講演し、韓国人エンジニアを登場させ就職に関する質疑応答、参加者とグーグルの社員が自由に会話ができるピザパーティの開催が主なプログラム。キャンパス講演はいつも超満員で大学ごとに300人以上が参加している。 グーグルがキャンパス講演で強調するのは福利厚生。英語研修や米本社勤務、勤務時間の20%を個人的な研究や趣味活動に使える「20%法則」や無料ランチ、オフィスで有機栽培果物食べ放題なども紹介された。

 グーグルの関係者は韓国での採用に力を入れている理由として「コンピュータ科学分野で優れたソフトウェア才能を持っている、ブロードバンドが発達しているため目の肥えたユーザーが多い、進化した検索サービスおよび健全なデジタルコンテンツ市場があるため」と説明した。

 高麗大学でのキャンパス講演で、グーグルの人事担当者は英語が堪能である必要はないとしたが、韓国人エンジニアは英語は普通に会話ができないと仕事にならないうえ、深い知識を備えないといけないと指摘する。いずれにしろ、グーグルが世界の優秀な人材を集めていることは確かであろう。

 グーグルコリアは何人採用するという目標はなく、基準をクリアする人材であればすべて採用する方針だ。「我々はいま何ができるかを要求するよりも、これからできることは何かを一緒に考えていく会社である」と、韓国企業とは相違点を強調している。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)