東芝情報機器(山下文男社長)は、PC統合セキュリティシステム「PC運用上手」の提供を開始した。500人以下のSMB(中堅・中小企業)を中心に販売し、初年度は1000セットを見込んでいる。

 「PC運用上手」は、情報漏えい対策機能とパソコン資産/運用管理機能搭載の統合セキュリティシステムで、1台のサーバーにセキュリティ関連で8種類の機能を搭載したアプライアンス製品で提供。搭載機能は、情報漏えい対策で操作の監視・制御、検疫、解析・通知、ID管理、運用管理でパソコンデータ管理や資産管理、システム管理などを揃えた。アプライアンスであることから、ユーザー企業は専門知識がなくても簡単に導入できる。価格はクライアント数によって異なるが、アプライアンスサーバー1台と30クライアントライセンスで98万円に設定した。

 金沢良男マーケットクリエーション部長附兼マーケットクリエーション部マーケットクリエーション企画担当グループ長は、「中小企業がセキュリテイシステムを導入する際の壁を取り払った」としている。

 個人情報保護法の施行やJ-SOX法の施行予定など、情報漏えいや内部統制などに関する法規制が進みつつあるため、ユーザー企業のITシステムのセキュリティに対する関心が高まっているものの、「ベンダーが提供するセキュリティソリューションで統合型は少ない」という。しかも、統合型の製品・サービスは「価格や運用面をみても、ほとんどが大企業を対象にしている」。そこで、専任のIT担当者がいなくても低コストで運用が可能なシステムの提供に踏み切った。低価格で提供できたのは、「各機能を自社で開発したため」としている。

 8月1日の発売時から、「予想以上に問い合わせがきており、手ごたえは良好」という。そのため、初年度の販売目標として1000セットを見込んでおり、さらには「PC運用上手をベースに、ドキュメントや生体認証、勤怠管理などICカードを活用したシステムとの連動も模索する」としている。パソコンの拡販にもつなげる方針で、「パソコンの2ケタ伸長の維持に拍車がかかる」と自信をみせている。