事務用紙製品を製造・販売するヒサゴ(山尾裕一社長)は、第三者の国際認証機関であるFSC(ForestStewardship Council=森林管理協議会)の認証を取得した帳票「FSC森林認証紙マルチプリンタ帳票」シリーズの販売を開始した。同社はこれまで、再生紙を使用した紙製品を提供してきたが、「より環境にやさしい製品」として、FSC製品を投入。他の同社紙製品についてもFSCの認定取得を目指し、再生紙から順次移行する計画だ。

 FSCは、適切に管理された森林から切り出された木材を使って製品が作られたことを証明する国際機関。ヒサゴは、FSCの「森林認証制度」のうち、加工・流通管理の認証「CoC(Chain of Custody)認証」を2006年に取得した。

 これまで、環境保全の取り組みとして「古紙パルプ配合率100%再生紙」を使用した製品を提供してきたが、「リサイクルに際し化石燃料を消費することは、CO2の排出を招くため、必ずしも環境にやさしいとはいえない。FSC製品は、付記された番号でトレーサビリティ(生産履歴)をたどることができ、原産地が分かる」(営業部東京営業課の澤田美穂氏)ことから、FSC製品への移行を決めたという。

 今回発売した同シリーズは、昨年2月に提供を開始したラベルに次ぐ第二弾で、19アイテムを揃えた。再生紙を利用した紙が「リサイクルを繰り返すことで品質が低下する」(高鍋隆一・ビジネスフォーム事業部マネージャー)。その一方、FSCの紙は、普通紙と感触などが変わらず、「プリンタとの相性もよく、綺麗に印刷できる」という。

 文具店や家電量販店、ネット通販などで販売を拡大するほか、帳票を大量に消費するソフトをもつ業務ソフトウェアベンダーに働きかけを強める。環境保全活動を全社的に行う同社は、FSC製品をコピー紙など、他の製品にも順次適用する考えだ。