情報処理推進機構(IPA、藤原武平太理事長)は11月2日、07年10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。

 10月のウイルスの検出数は約50万個と、9月の44万個から15.2%増加した。ウイルスの届出件数は2419件で、9月の2426件とほぼ同数。検出数の1位は「W32/Netsky」で約44万個、2位は「W32/Looked」で約2.5万個、3位は「W32/Mytob」で約1.5万個だった。

 また、10月のコンピュータ不正アクセス届出件数は10件で、そのうち被害のあった件数は9件。不正アクセスに関連した相談件数は37件(うち3件は届出件数としてもカウント)で、何らかの被害のあった件数は22件だった。被害届出の内訳は、侵入3件、DoS攻撃1件、アドレス詐称2件、その他3件。

 侵入届出の被害内容は、外部サイトを攻撃するための踏み台になっていたものが1件、フィッシングに悪用するためのコンテンツを設置されていたものが1件など。侵入の原因は、SSHで使用するポートへのパスワードクラッキング攻撃によるものが1件、サーバーOSのぜい弱性放置によるものが1件などだった。

 10月に寄せられた相談総件数は1128件。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談は369件で、これまで最高だった8月の330件を上回り、過去最高記録を更新した。そのほか、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が9月の12件から16件に増加、「Winny」に関連する相談も9月の4件から11件に増加した。

 相談総件数の中でもっとも多い「ワンクリック不正請求」に関する相談では、特に「請求書が表示され、消えなくなってしまった」という内容が多いという。これはウイルス感染によるもの。ウイルス感染によって請求書が表示されるのは、アダルトサイトなどの危険なサイト内を安易にクリックし続けて先に進んでいるためで、IPAでは、興味本位による操作がこうした被害を招いていることを認識し、アダルトサイトに決して行かないなど、自身の行動に注意するよう呼びかけた。なお、IPAのサイトでは、被害に遭ったときの対処方法などを公開している。