バックボーン・ソフトウェア(大越大造社長)は、データ管理の複雑さを解消するIDP「Integrated Data Protection」戦略に基づく、初のバックアップ・ソフト「NetVault Backup8.0」と、継続的なデータ保護製品として「NetVault TrueCDP(Continuous Data Protection)1.0」を発表した。同8.0には、TrueCDPの機能を統合。サーバーを複数抱える複雑なシステムのバックアップ作業を1つの端末から可能にし、秒単位で過去にさかのぼりデータを復旧できる。米本社のジェームズ・ジョンソン社長兼CEOは「iPodと同じシンプルなコンセプトだ」と、新たな付加価値によって日本市場の拡大に自信をみせた。

 「NetVault Backup8.0」は、サーバーを複数抱える複雑なシステムのバックアップとリストア(データ復元)を1つの端末から可能にしたソフトウェア。複数のOSに対応し、ネットワークのリソース最適化やシステムの成長に応じた拡張ができる。

 同社が今回、発表した「NetVaultTrueCDP」は、LinuxやWindowsのファイルサーバー上にある重要性の高いデータに使用することで、どの時点からもデータを復旧でき、RPO(Recovery Point Objective=目標復旧時点)の要求を満たすのに役立つ。

 通常は、24時間ごとの復旧地点しか提供できないバックアップ手法と異なり、同CDP機能が加わることで、秒単位で過去にさかのぼり、どの地点からもデータを復旧できる点に特徴がある。これはAPIT(Any Point in Time)リカバリ機能が備わったことで実現した。

 これ以外にも、分、時間、日単位であらかじめ決めた時点でのデータ復旧ができるFPIT(Fixed Point in Time)リカバリ機能も提供される。

 同8.0は米本社が提唱するIDP戦略に基づく初の製品。ジェームズ・ジョンソン社長兼CEOは「マーケットのニーズは、TCO(総所有コスト)削減にある。プラス、ファンクションのコンビネーションが求められている。2011年までの製品ロードマップはできた。次々に有益な機能を追加する」と、SaaS(Software as a Service)の普及などを見据えた戦略を推進するという。

 ユーザー企業は、既存のバックアップソフトを軸にアーカイブやCDPを1つのエンジンで統合管理し、操作を一元的にすることができる。

 技術担当のポール・カミングス・プロダクトマネージャーは「今回の新機能に加え、パートナーのフィールドにある要求を基に、新技術を提供し続ける」とコメントし、他社製品と異なる使い勝手を追求する方針だ。

 同社は世界的に年率15─20%の成長率で推移している。「日本市場は、それ以上に成長が著しい。CDPやeメールアーカイブなどを訴えることで、これまで以上に伸びるだろう」(ジョンソン社長兼CEO)とみる。新製品は、年内に評価版のダウンロードを開始する予定だ。