組立PC用ケースメーカーの米アンテックは、日本でホームシアターDIY市場の活性化を図る。年内をめどにコンパクトで軽量のホームメディアセンター用ケースを発売する予定。東京・秋葉原に店舗を構える「アンテックショールーム」で製品の機能性を訴えていき、ユーザーのDIYに対する意欲を高めていく方針。

 同社によれば、ホームシアターDIY市場が世界の各国で拡大しつつあるという。スコット・リチャーズ上級副社長は、「国ごとに進み方が違うが、なかでも日本は今まさに立ち上がろうとしている」と分析。欧州では北米に比べ3倍程度の市場規模に達しており、「ホームシアター分野では、住居などの生活環境やユーザーニーズを含め、日本と欧州は非常によく似ている」と判断している。北欧のスカンジナビアでは同社のホームメディアセンター用ケースが市場で20%のシェアを獲得するなど順調にビジネスを手がけているという。日本では、市場の創造にともない他社に先駆けてシェアを確保する。

 日本に適した製品として、年末商戦に「Micro Fusion」を市場投入する計画。同製品は、コンパクトなのが売りであるほか、リビングルームでの利用を視野に入れて静音性を追求。まずはパソコンを中心にDIYの上級者が購入することを想定している。それに加え、「DIYユーザーのすそ野が広がる」とみてファミリー層への販売も促す。販売は、総代理店のリンクスインターナショナルを通じて行っていく。

 アンテックは、今年夏にリンクスと共同運営で東京・秋葉原に「アンテックショールーム」をオープン。電気街の来訪者を対象に、PCケースを中心にアンテック製品を組み合わせたデジタルホームの提案を行っている。

 秋葉原地区は急速に変化しており、PCユーザーだけでなく、週末になるとファミリー層が訪れる割合が高くなっている。国内ホームシアターDIY市場の活性化を図るうえで、同ショールームがカギを握ることになりそうだ。