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インテル すべてのCPUを45nmプロセスに 2008年中の移行を計画

2007/12/03 22:27

週刊BCN 2007年12月03日vol.1214掲載

 インテルは、世界初の45nm High-kプロセステクノロジーを採用したデスクトップ向けプロセッサ「インテルCore 2 Extreme QX9650」を発表した。

 インテルの創設者ゴードン・ムーア氏が、「過去40年間のトランジスタの歴史において、最大の進歩を遂げた」と称した45nmプロセスを利用することで、従来の65nmプロセス製品と比べて、トランジスタの集積度で約2倍、従来製品に比べて最大60%の性能向上を実現した。同時にリーク電力を10分の1以下に削減することに成功、鉛フリーを実現するとともに、2008年にはハロゲン不使用を目指す環境配慮型製品ともなっている。

 また、「インテルオーバースピードプロテクション」を初めて解除した。「ユーザー責任のもと」が前提だが、オーバークロックを可能とし、ハイパフォーマンスを求めるゲームユーザーなどの要求に対応している。

 インテルでは、サーバーおよびワークステーション向けの最新プロセッサ「クアッドコアインテルXeonプロセッサ5400番台」も同時に発表した。

 インテルの吉田和正共同社長は、「08年第1四半期にも、メインストリーム向けプロセッサおよびノートPC向けプロセッサでも45nmプロセスを展開する。08年中には、すべての製品が45nmプロセスに移行することになる」との見通しを語っている。
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