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JBISホールディングス SIとBPO提案のコンサル会社設立 グループ会社の案件発掘役も

2007/12/17 22:27

週刊BCN 2007年12月17日vol.1216掲載

 JBISホールディングス(内池正名社長)は、情報システム構築とBPO(ビジネスプロセスアウトシーシング)サービス提案のコンサルティング会社「株式会社JBISコンサルティング」を設立した。日本電子計算(JIP)と日本証券代行に続く傘下事業会社で、企業・団体の生産性向上と業務効率化のためのコンサルティングサービスを提供していく。新会社は自社のビジネス拡大を追求しながら、JIPと日本証券代行の事業につながる案件の発掘も手がける。

 新会社は、JBISホールディングスの100%出資で資本金は5000万円。代表取締役社長は、JIPの常務取締役である佐々木敏一氏が務める。従業員は約20人、そのうちコンサルタントが約10人で、新たに数人を早急に育成する。

 JBISホールディングスは、2006年10月の設立当時にコンサルティングサービスを強化点に置き、「企業の経営にモノが言えるコンサルタントの育成に力を注いできた」(内池社長)という。JIPの一部門としてコンサルティングサービス事業を推進し、07年9月にはオフィスを独立して事業推進体制を整えてきた。このほどサービス基盤が整ったと判断し、JBISホールディングスの3番目となる事業会社として設立した。新会社の今年度(08年3月期)業績見込みは明らかにしないが、JBISホールディングスの今年度業績見込み数値に影響はないとしている。

 事業は、JIPと日本証券代行が得意とする業種である金融機関と証券会社、地方自治体を中心とした企業・団体の業務効率化を図るためのコンサルティングサービス提供。情報システムを活用した生産性向上や、BPOを用いたコスト削減策などを提案する。

 JBISホールディングスがコンサル会社を設立した狙いは、新会社のビジネス拡大だけでなく、JIPが得意とする情報システムの構築・運用サービス案件と、日本証券代行が強みを持つ業務運用代行サービス拡大につなげるため。

 内池社長は、「2社の相乗効果を出すための戦略会社」と位置づけており、JIPと日本証券代行につながる案件発掘の役割を期待している。
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