富士通エフサス(前山淳次社長)は、中期的業績目標として2010年度(11年3月期)に売上高2800億円を目指す方針を示した。情報システムの構築や運用などのサービス事業を大幅に伸長させ、10年度にはサービス部門で約1200億円を稼いで全体の約45%を占めるビジネスに育てる。サーバー保守などのメンテナンス事業が中心だった業容を転換し、サービスを成長の柱に据える。

 同社の今年度(08年3月期)売上高は約2530億円を見込む。売り上げセグメントは、(1)保守サービスの「メンテナンス」(2)システム構築およびITサービスの「サービス」(3)サーバーなど機器販売の「プロダクト」の3区分。今年度見込みではメンテナンスが900億円、サービスが880億円、プロダクトが750億円としている。06年度と比べると、メンテナンスとプロダクトはともにマイナス成長。ハード単価下落の影響で低迷する。一方、サービスは好調で、06年度比で約80億円アップする。遠隔地から顧客の情報システムを監視する運用サービスやネットワーク構築、情報システムの基盤開発などが伸びる見通しだ。

 07年度計画との対比では、10年度は売上高目標2800億円のうち、サービスを約1200億円、プロダクトとメンテナンスをそれぞれ約800億円売り上げる計画。サービスの分野を大幅に伸ばす。

 現在の主軸事業となっているメンテナンスは、富士通エフサスを含めほぼすべての保守サービス会社が低迷に頭を悩ませているビジネスでもある。サービス単価はここ数年下げ止まっていない。前山社長は「今後も急速に成長することはないだろう」との見通しを示している。

 この環境を踏まえ、富士通エフサスはサービスを成長エンジンに位置づけ、インフラを増強してきた。富士通との連携を強め、富士通のSE約250人を取り込んで開発力を補強したほか、サービス提供の戦略拠点「LCM(ライフサイクルマネジメント)センター」を8か所に設立している。サービスビジネスは計画通りに推移し、今後もニーズが長期的に見込めることから、大幅に伸長させる今回の業績目標に至った。

 富士通エフサスは、保守サービス会社ではなくITインフラサービス会社としてアピールするために、07年7月1日に富士通サポート&サービスから富士通エフサスに商号変更している。