日本アバイア(藤井克美社長)は、「ボイスポータル」で新しい事業領域の参入に踏み切った。これまで強かったコールセンター向けIPテレフォニー関連の製品・サービス提供に加え、業務アプリケーションとの統合を追求していくことでビジネスの拡大を図っていく。

 「ボイスポータル」は、企業が提供しているウェブページ上のさまざまな情報を音声で検索し、検索結果に応じて音声で提供するSIP対応の自動音声応答システム。ユーザーは、パソコンを使わなくても、ウェブ上の情報を電話経由で収集できる。同社は現在、同製品を組み合わせた製品・サービスの創造に力を注いでいる。

 日本でのビジネスは、これまでコールセンター向けのIPテレフォニーシステムの提供が主流だった。同ビジネスからの派生でコールセンターの既存ユーザーを対象に一般オフィスでの導入も促していたが、「PBXメーカーなど競合他社も同様の攻め方をしている。当社がコールセンターに強いとはいっても、PBXメーカーと同様のビジネスを手がけていては競争に勝てない」と認める。そこで、SIPに対応した自動音声応答製品を前面に押し出すことで「他社と差別化を図った戦略で新規顧客を開拓していく」との方針を示している。

 また、IPベースのアプリケーションサービスと統合可能というボイスポータルの機能を生かし「アプリケーションベンダーとのアライアンスも期待できる」という。現段階では、新しいパートナーの開拓策を思案中で「社員のスキルアップを含め、まずはトレーニングなど教育制度を充実させていく」としている。

 国内の売上高については、「2007年度(07年12月期)は前年並み」という。ハードウェアの販売よりもソフトやサービスの提供に力を入れているためで、「売り上げは伸びなかったものの、利益は堅調に伸びている」とみている。今後も売り上げの拡大ではなく利益増を追求していく考えだ。