富山県を本拠地とするソフト開発系SIerの立山システム研究所(水口勝史社長)は、パッケージ化した文書管理システム「SFS(セキュリティ・ファイリング・システム)」で販売網の拡大を図る。協業先の日本IBMとともに販社を開拓するほか、プリンタメーカーとのパートナーシップを進める。IT事業のなかで売上比率が25%程度である自社製品の提供を、同システムをベースとして近い将来に50%まで引き上げる。

 「SFS」は、分散した文書データとデジタルコンテンツの両方を管理できることが特徴。専用ブラウザによる利用制限が可能なセキュリティ機能も搭載した。ドラッグ&ドロップによる簡易な文書登録とダブルクリック選択によるオンライン編集など、インターネットエクスプローラ並みの簡単な操作を追求。データベースにIBMミドルウェアの「DB2コンテンツ・マネージャー」を採用しているほか、アプリケーション動作環境のシステム基盤「マイクロソフト.NET」に対応している。

 価格は120万円程度に設定。導入企業は15社に達している。1万人規模の大企業が中心で、「IBMとの協業で案件の獲得につながった」(森田一道・ITソリューションB.U.取締役B.U.長)としている。

 これまでは大規模なシステム案件の一部で提供するケースが多かったが、「今後は中堅・中小企業に対しても提供していきたい」考えを示す。そのため、4月から価格を改定。これまでの2分の1程度となる60万円に下げた。販売代理店の開拓も図っており、プリンタメーカーのリコーとパートナーシップを結んだ。IBM系の販社に話を持ちかけているほか、中京圏でビジネスを手がけるSIerとの協業も進めている。販売強化策を講じることで、「7000万円程度の売上高を3年間で3億円まで増やす」方針だ。

 同社は、電子機器関連のビジネスを手がける立山科学グループの1社で、もともとFAシステムの制御ソフトを開発していた。事業領域の拡大に向け、ITソリューションB.U.を組織化。同組織では、現段階で受託が多く、自社製品の売上比率が25%程度で推移している。「SFSは、ソリューション提供を増やすためのカギ」としている。今後は、グループ間の連携も模索するようだ。