ソフト開発の米プログレスソフトウェア(ジョセフ・オルソップCEO)は、日本法人の事業体制を一新する。過去のM&Aや再編の影響で日本では事業会社が2つに分かれており、それぞれの製品も別々に販売していた。早い段階で営業体制を一本化し、両社の製品群を密接に連携させることで事業拡大を目指す。

 米プログレスソフトウェアは、これまで積極的なM&Aなどによって10社余りのソフト開発ベンダーを取り込んできた。この結果として製品ラインアップが増加。SOA(サービス指向アーキテクチャ)を支えるエンタープライズサービスバス(ESB)や複数の異なるベンダー製のデータベースにアクセスするツール、XMLアプリケーション開発ツール、EAI(エンタープライズアプリケーション統合)システムなど、製品は多岐にわたる。

 日本では、M&Aのいきさつなどからソニックソフトウェアとデータディレクトテクノロジーズの2社に分かれており、早期の統合が求められていた。今年3月1日付で両社の社長を兼務するポジションに就いた田上一巳社長は、「営業と製品の両方の整合性を高めるために事業体制を一新する」と、体制刷新に意欲を示す。

 例えば、ソニックソフト製品のESBで複数のデータベースからなる情報システムを連携させ、データディレクトのデータアクセスツールで自在に情報アクセスできるよう製品メニューを一体化させる。XMLアプリケーションの開発ツールでSIerや顧客企業のアプリケーションの開発支援を行うなど自社製品をより密接に組み合わせて売り込む体制を整備する。

 営業面では両社別々だったビジネスパートナー向けのプログラムを統合することで、売りやすい仕組みづくりに力を入れる。コンサルティングや導入支援サービスなどのパートナー向けの施策も拡充する。

 グローバルでの昨年度(2007年11月期)連結売上高は、前年度比約10%増の4億9400万ドル(約500億円)と順調に拡大。だが、日本での業績は「グローバルの伸び率に達していない」。製品連携と営業体制を一新することで、ビジネスを伸ばす。

 国内ではSOAやXMLアプリケーションなどの需要が高まっており、「成長の余地は大きい」と手応えを感じている。

 田上社長はこれまで外資系のBI(ビジネスインテリジェンス)やEAIベンダーのマネジメント、ジャストシステムのXMLアプリケーション基盤「xfy」の担当役員などを歴任。この分野での経験を生かすことで事業伸長に努める。