【ラスベガス発・佐相彰彦】米IBMは現地時間の4月6日、米国・ラスベガスでSOA(サービス指向アーキテクチャ)関連の年次イベント「IMPACT2008」を開催した。11日までの6日間に渡りキーノートスピーチや分野別のセッションを開く。参加者のほとんどは、パートナー企業やユーザー企業が占め、世界各国から約6000人を集めた。

 7日のオープニングセッションでキーノートスピーチを行ったのは、ソフトウェアグループでSOA関連の責任者を務めるスティーブ・ミルズ・バイスプレジデント。SOA関連市場での優位性を強調した。昨年末から新しいコンセプトとして「Smart SOA」を提唱しており、今年度から本格的にSOAの提供領域を広げることに力を注ぐという。

 新しいコンセプトは、最新技術を駆使した製品だけをアピールするのではなく、ユーザー企業の経営を支援するといった意味合いがあり、同社の製品やサービスを導入することが最適であるとする。アプリケーションやミドルウェアなどを連携させるというベンダーサイドの都合を払拭したものだ。その理由について、ミルズ・バイスプレジデントは「BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)の観点から提供することが重要だからだ」と説明した。

 製品面では、BPMの追求が可能な「IBM BPMスイート」を今年の第二四半期中に市場投入することを発表したほか、ビジネスイベントプロセス機能などを搭載した「ウェブスフィア・ビジネス・イベント」などを発売する計画を明らかにした。「BPMスイート」は、これまでBPM関連として別々に提供してきた製品を統合。「ビジネス・イベント」は、さまざまなプロジェクトや業務などで“いつの時期に動き出すべきか”“動いた際には何を行うべきか”などが実現できるという。

 同社からの講演者としてはこのほか、ソフトウェアグループでAIM(アプリケーション・アンド・インテグレーション・ミドルウェア)を担当するトム・ロザミラ・ゼネラルマネージャーや、グローバルビジネスサービス部門でコンサルティングサービスやSOAを担当するロバート・レブランク・ゼネラルマネージャー、SOAとウェブスフィアの戦略やマーケティングなどを担当するサンディ・カーター・バイスプレジデントなどが登壇した。さらにハーレイ・ダビッドソンのジェームス・ハーレイ・バイスプレジデント兼CIOがユーザー企業の立場から講演。ハーレイ・バイスプレジデントは、「あくまでもユーザー視点に立ったサービスを行わなければならない。結果として、SOA対応のソリューションを導入することが最適と判断した」と話した。

 オープニングセッションでは、キーノートスピーチに加えて来場者を楽しませるイベントも用意。セッション全体の司会者として、大物コメディアンのドリュー・キャリーを起用し、講演の合間に話やゲームなどを披露して会場を笑いの渦に巻き込んだ。講演前には、シルク・ド・ソレイユが一芸を披露するなどラスベガスらしい余興もあった。