SRAホールディングスの鹿島亨社長は、今年度(2009年3月期)から始めた3か年中期経営計画で、M&Aに本腰を入れる姿勢を鮮明にした。中期的な見通しとしてグループ全体の売上高を3年間で550億円増やす計画で、そのうち450億円を買収企業分で賄う算段だ。同社は06年後半からM&A実施に強い関心を示してきたが、新中計スタートを機に積極化させる。

 SRAホールディングスの昨年度連結業績は、売上高が前年度比22.6%増の450億5800万円、当期純利益が同10.4%増の22億2400万円。昨年度は3か年中計の最終年度で、売り上げ、利益ともに計画値を大幅に上回った。この結果をもとに、今年度から新たな3か年計画をスタートさせ、10年度に売上高1000億円、経常利益100億円の到達という挑戦的な目標を掲げている。既存事業の強化と新規ビジネス創出を推進するものの、M&Aを目標達成の重要施策に位置づけた。この3年間で伸ばす売上高約550億円のうち、450億円を企業買収によって積み増す考えだ。

 M&Aの主な対象は、「SRAと同様にシステム開発が得意な独立系」(鹿島社長)のITベンダーで、数社を傘下に入れたい考え。すでにいくつかの企業と交渉段階にあるという。

 鹿島社長は、「独立系開発会社として1次請けでビジネス展開するには、ある程度の年商規模がないと2次、3次請けになってしまい、プライムコントラクターとして生き残れないはず」という考えを以前から示していた。そのなかで06年9月に持ち株会社のSRAホールディングスを設立したのも、買収企業を主力事業会社SRAの傘下に置くよりも、SRAと横並びの兄弟会社として位置づけたほうがM&Aを実行しやすいという狙いがあったからだ。

 前中計でもM&Aを積極化させる方針を示していたが、新たな3か年計画では、最終年度の業績目標のなかでM&Aによる売上高増加を明確に位置づけ、本腰を入れる姿勢を鮮明にした格好だ。