サイレックス・テクノロジー(デヴィッド・スミス社長)は、どのプリンタからでも印刷できる、ICカード認証付きのセキュリティプリントシステム「SelecurePrint(セレキュアプリント)」を販売開始した。ICカードをかざす認証ボックスとソフトで構成する。同社はプリンタ販社やPC販社などを開拓し、ドライバソフトのOEMも進めていきたい考えだ。1年間で1万ライセンスの導入を目標としている。

 プリンタを共用するような社内環境では、印刷した文書がプリンタ利用者以外に見られたり、持ち出される可能性があり、情報漏えいのリスクも高まっている。内部統制に対する需要もあることから、サイレックス・テクノロジーはICカードを使った本人確認のプリントシステムを開発した。

 同社は2005年にも指紋認証を使った「SecurePrint(セキュアプリント)」を発売したが、「マルチベンダーのプリンタ環境やフリーロケーションには対応していなかった」(綱嶋和也セールス&マーケティングセンター バイオメトリクス・オーセンティケーション プロダクトマネージャー)という。また、プリンタメーカーも個人認証ソリューションを販売しているが、自社の機種での使用に限られる。

 今回販売するプリントシステムでは社内に置いているプリンタは必ずしも1社で完結していないことから、マルチベンダーのプリンタ環境に対応した。また、1台のプリンタが使用中であっても、別の場所に配置してあるプリンタで印刷を可能にするフリーロケーションも実現した。

 プリントシステムは認証ドライバとICカードをかざして認証する認証BOXで構成される。認証ドライバを各クライアントPCにインストールするクライアント版と、大規模なオフィスに対してはサーバーにドライバをインストールすることで、プリント業務を一元的に管理できるサーバー版を用意した。

 また、クライアント版でもドライバのインストールを支援するためのツールを用意し、一括導入を簡単にした。印刷した文書については、ログを蓄積する。設定により、文書そのものをログとして保管することも可能。

 同社は、セット販売も行っていくが、主にOEMによる収益を見込んでおり「プリンタ販社や、PC販社などを開拓し、ドライバをインストールした形での提供を目指す」(大東方樹・セールス&マーケティングセンター 営業部 東日本2G アシスタントマネジャー)としている。同社は1年間で1万ライセンスの導入を目指す。