シマンテック(加賀山進社長)は、アプリケーションソフトをストリーミング形式で配信するためのソリューションとして、「Symantec Workspace Streaming」を11月上旬に発売した。

 同ソリューションを使えば、ISVやITサービス会社はアプリケーションソフトをWeb化しなくても、インターネットを通じて配信できるようになる。SaaSのような形態でアプリをネット販売する場合は、一般的にWeb型であることが前提だが、同ソリューションはWeb化の作業を必要とせず、開発コストと期間を低減しながらアプリ配信サービスを手がけられる。

 同ソリューション単独でも販売するが、シマンテックはクライアントの仮想化ソリューション「Altiris Software Virtualization Solution」と組み合わせた提案をメインに拡販を図る考え。価格は両ソフトを組み合わせた場合で企業向けライセンスが240万円から。SaaSプロバイダ向けライセンスは個別見積もり。

 「Symantec Workspace Streaming」は、アプリの配信にストリーミングを活用する。ストリーミング方式は、ソフトの全プログラムをダウンロードしなくてもユーザーがアプリを使える技術。ソフト起動に際してまず必要最小限のプログラムをダウンロードし、その後のソフト活用に際しては必要になったプログラムを順次ダウンロードする仕組みだ。このため全プログラムをダウンロードすることなくアプリが使用できるメリットがある。

 同ソリューションはシマンテックの独自技術ではなく買収したソフトベンダーのテクノロジーをもとにしている。買収前の2006年から同ソリューションを販売してきたきっとエイエスピーの田中正利取締役は、「最近になって急激に引き合いが増えている。レガシーアプリを何とかしたいというユーザーやITベンダーは多い」と、今後の需要増大に期待している。