NECインフロンティア(谷岸一善社長)は、入退室管理ソリューションの新製品を投入し、中堅・中小企業マーケットの開拓を図る。グループ企業、OA販社などのパートナー経由で販売する。価格はドア5扉の入退室管理システムで約300万円。今後3年間で、SI案件を含めて80億円の販売目標を立てている。

連携容易に、中堅・中小に拡販

 NECインフロンティアは2004年からICカードを使った入退室管理ソリューション「SecureFrontia(セキュアフロンティア)」を販売。「システムが人に教えてくれる」がコンセプトで、音声により入退室の可否を知らせるのが特徴。現在までに大手企業を中心におよそ700システムの導入実績をもっている。

 調査会社の調べによると、セキュリティ関連市場のうち、入退室管理製品の市場規模は年々拡大しており、ICカードなどを活用したオフィスソリューションも広がりを見せている。このことから、国内営業事業本部ネットワーク営業事業部ソリューション営業推進部の岩尾浩司マネージャーは、「入退室管理システムとPCログインを組み合わせ、本人認証しなければPCやプリンタが使えないといった、物理セキュリティと各種情報システムとの連携ソリューションのニーズが高まっている」と説明する。そこで今回、各種セキュリティシステムやオフィスシステムとの容易な連携、拡張性をさらに高めた「SecureFrontiaX(セキュアフロンティアエックス)」を市場に投入した。

 中堅・中小企業をメインターゲットとして拡販するほか、既存顧客に対しては、「最近導入したユーザー向けには増設を、使用期間5年クラスのユーザーにはリプレースを提案する」(国内営業事業本部の佐藤博人・ネットワーク営業事業部長代理兼ソリューション営業推進部長)としている。

 既存販社はNECグループ会社含めて約10社。入退室管理製品と各社が得意とするソリューションとを組み合わせることが容易であることから、OA機器販社からの問い合わせが多いという。また、同社のオフィス電話交換システム「UNIVERGE AspireX(ユニバージュ アスパイアエックス)」を扱う営業部門を通じた販路も確立しつつある。

 新製品は音声ガイダンスはそのままに、従来のICカードリーダと比べ、サイズを40%縮小したほか、50%の軽量化を実現した。各システムのマスタデータベースを一元管理することにより、管理の煩雑さを解消。マスタには10万人まで登録できる。また、設置すれば入退室管理はすぐに使える仕組みで、1扉から導入することも可能だ。(鍋島蓉子)