ニュース

日本IBM、視覚障害者向けWebブラウザで、読み上げ順序を容易に設定する技術

2009/10/28 21:41

 日本IBM(橋本孝之社長)は、視覚障害者向けの音声読み上げWebブラウザで、読み上げ順序を線で表示し、コンテンツの読み上げ順序を容易に設定・修正できる技術「ビジュアル・エディター」を開発した。

 新技術は、Webサイトに表示しているテキストなどのコンテンツを読む順序を、一筆書きのように連続した矢印で表示する。読みあげ順序を修正する場合は、矢印と矢印の間に、ドラッグ・アンド・ドロップするだけで、コンテンツを変更することなく読み上げ順序を修正できる。

 また、コンテンツの読み込みや読み上げ順序について、個々の詳細を調べることが可能。サイト全体の読み上げ順序を大まかに認識するような場合には読み上げ順序表示の粒度を調節することができる。

 開発は神奈川県大和市にある「日本IBM東京基礎研究所」。日本IBMでは視覚障害者が利用する音声読み上げブラウザの読み上げ順序改善をはじめ、プレゼンテーションソフトで作成された資料、PDF形式で作成した文書、Flashコンテンツ、携帯情報端末や携帯電話などの小さな画面でウェブサイト閲覧する際の操作性向上にも応用できるとしている。

「ビジュアル・エディター」で示すコンテンツ読みあげ順序設定のイメージ
  • 1

関連記事

日本IBM 東京基礎研究所 アクセシビリティ・リサーチ担当 IBMフェロー 工学博士 浅川智恵子

ヤマト運輸、バックオフィス業務を日本IBMへ委託、大連センターを活用

外部リンク

日本IBM=http://www.ibm.com/jp/ja/