バックボーンソフトウェア(大越大造社長)は来年1~3月に、バックアップソフトウェア「NetVault Backup」の最新バージョン「8.5」を発売する。NetVault 8.5は、バックアップ用ストレージプール「NetVault SmartDisk」と、新しいディスク・バックアップ製品として「Dedupe(データ重複排除)オプション」を提供。同社が提唱するハードウェアに依存せずに集中管理で保護オペレーションができる「Open Data Protection Platform(ODPP)」ベース初の製品になる。これにより「アップセルの機会が広がる」(大越社長)と、パートナーの需要拡大につながると期待している。

 NetVault SmartDiskは「NetVault VTL」の後継製品。VTLと異なり、ディスクへ仮想的にテープライブラリを作成せずにバックアップでき、「異なるプラットフォーム間で共有できる」(大越社長)という。また、可変長ブロック・ベースのDedupeオプションを使えば、同じストレージ領域でより多くのデータ保護ができ、ストレージ・コストを大幅に削減できる。同社によれば「平均最大90%のディスク容量を節約できる」という。

 米本社のジム・ジョンソン・プレジデント兼CEOは「サードパーティのディスク・バックアップ製品のファイル処理も同時にできる」と、既存IT資産を生かした効率的なバックアップを可能にするという。

 国内の企業では、ITインフラのコスト削減を進めるため、データ統合作業などが活発化している。ジョンソンCEOは「Dedupeで重複を排除することなどで、将来的なデータ移行とリプリケーション(データの負荷分散)を当社製品で同時に進められる」として、ITインフラの“棚卸し”が進む国内事情に最適なソリューションと強調する。

 また、NetVault 8.5では、マイクロソフトの仮想化機能「Hyper−V」環境のデータ保護用プラグインが新たに提供される。同プラグインでは、WindowsゲストOS上のファイルバックアップやリストア、仮想マシン上のExchange、SQLサーバーなどのオンラインバックアップが可能になる。ジョンソンCEOは「当社はプライベートクラウド向けのデータ保護・管理に対応する」との方針を示しており、2010年後半までに、同社提唱のODPPに対応した製品を揃え、将来的なクラウドコンピューティング環境までオープンに対応できるようにする計画だ。(谷畑良胤)