ワンビ(加藤貴社長)は2009年12月14日、「Onebe Next STEP Security」と題し、販売代理店、エンドユーザー向けのセミナーをホテルサンルートプラザ新宿(東京)で開催した。

 挨拶に立った加藤社長は、「モバイルPCはCPUの高速化や筐体の軽量化などモビリティ性が高くなったが、企業は情報を守るためにPCの持ち出しを禁止する傾向が見受けられる」と指摘。そのうえで「円滑にビジネスするためパソコンを持ち出して、どこからでも安全に仕事ができる環境作りが必要」と話した。

 ワンビが手がける「トラストデリート」は紛失・盗難PCのデータを遠隔から消去し、消去証明書を発行することで情報保護を実現する製品。板井清司取締役兼CTOは「トラストデリート」の新機能と今後の展開について説明した。「トラストデリート」はインターネット経由で追跡消去する機能のほか、オフライン時にデータをHDDの秘匿領域に格納して不可視化し、設定した期限内にネットに接続されないと、データを自動消去する機能を搭載。09年6月にはインテル vProテクノロジーに対応。電源オフのまま遠隔消去の実行が可能になった。

トラストデリートの消去証明画面

 今回は新しいプラットフォーム「Windows Azure」と「Windows Server2008」「同R2」対応を発表。パブリック、プライベート両方のクラウドニーズに応える。板井取締役は「Azureは初期費用がかからず、スモールスタートが可能。必要に応じてリニアに資源を増やしていける」と、メリットを話す。今後は「要望が多い、緊急時に消去前のデータをオンライン上に保管する機能なども視野に入れている」(板井取締役)とした。Azureで課金が開始される2月をめどにリリースを予定する。日本語版、英語版だけでなく中国語はじめとした複数言語に対応し、世界で販売していくと話した。

 セミナーではこのほか、マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部の平野和順氏、インテル ビジネス・クライアント・プラットフォーム部 プラットフォーム・マーケティング・エンジニアの坂本尊志氏、トレンドマイクロ ソリューションビジネス推進部 市場開発課の岡本元央氏がそれぞれ講演を行った。(鍋島蓉子)