サイバー犯罪者が、半角英数字などの文字を並べて作る「アスキーアート」を使って、スパムメールを送信していることを、シマンテックの事業ユニットであるメッセージラボジャパンが確認した。

 メッセージラボは、世界的に著名なマルウェアとスパムの専門家が在籍する「MessageLabs Team Skeptic」を有し、毎日数十億件のウェブページ、電子メール、インスタント・メッセージ(IM)の監視を行っている。それによると、ここ数年、アスキーアートがスパムメールに利用される傾向があるという。サイバー犯罪者は、アートを使うことにより文字を読みにくくし、ベーシックなアンチスパム技術のキーワード検索をすり抜けようとしているのだ。

 以前のスパムメールで使われるアスキーアートは、主に /\-+=.()<>:などの記号を使う概略図的なOldSkool形式や、OldSkool形式が進化したNewSkool形式と呼ばれる白黒のシンプルなものだった。近年は、飛躍的に進化。サイバー犯罪者は、アスキーアートコンバーターと呼ばれるグラフィックからアスキーアートを生成するソフトウェアを利用し、例えば画像のように、青い錠剤の写真をHTMLに変換。カラフルなアスキーアートとして利用している。メール受信者が、このリンクをクリックすると、性的能力の増進に関する錠剤を販売するウェブサイトへと誘導される仕組みだ。

 メッセージラボインテリジェンスでは、人目を引くアスキーアートが、より頻繁にスパムメールに使用されるテクニックとなる可能性があると示唆している。メッセージラボインテリジェンスの2010年3月の調査では、全スパムメールの約82%が医薬品や錠剤に関するものであることを確認している。

青い錠剤の画像をアスキーアートに変換してユーザーを引き付ける